第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(インタレストグループ5)

第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(インタレストグループ5)

オンデマンド配信
病院総合医の core module by JUGLER -Self-reflectionから医師像を探る
座長:多胡雅毅
パネリスト:志水太郎、佐々木陽典、和足孝之、鋪野紀好、髙橋宏瑞

[企画概要]
日本において、家庭医は比較的統一された環境で活躍し、専門医制度も整備され、その役割は明確である。しかし病院総合診療医の役割は市中病院、地域中核病院、大学病院などのセッティングによって大きく異なり、多数の団体の認定制度が乱立し、その定義は明確でない。特に大学病院では病院総合診療医に求められる役割が不明確で、存在価値を示すことが難しい。必要性が理解されず、指導医・専攻医を確保できず、総合診療部門が窮地に立たされる事例もある。我々は6名の大学若手総合診療リーダーによって構成されたJUGLER: Japanese University General medicine Leadership and Education Roundtableを立ち上げ、これまでに臨床、研究、教育、ソーシャルスキルを大軸とした病院総合診療医のcore moduleを考案し、日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会の学術総会などで外部意見も取り入れつつ議論を重ね、第19 回日本病院総合診療医学会学術総会でその最終形を示した。本企画は病院総合診療医を志す若手医師・専攻医を対象とし、core moduleを用いて目指すべき病院総合診療医像を模索し、可視化することを目的とする。
本企画ではcore moduleのレーダーチャートシステムを用いる。参加者各自がcore moduleそれぞれについて自己評価を行い、self-reflectionを行う。また JUGLER6名のこれまでのキャリアとレーダーチャートを提示し、目指すべき病院総合診療医像について議論する。次に、参加者の各自の自己評価の結果を集計し、経験年数や所属先によって到達度がどう異なるかを分析し、その要因を検討する。

[資料]
インタレストグループ5
JUGLER_レーダーチャート
JUGLERセッション報告書
自己評価シート

[抄録]
JPCA11_インタレストグループ5

[セッションを終えて]
回答いただいた方々のcore moduleスコアを集計し、JUGLERメンバー6名分とともにレポートとして結果とコメントをまとめました。
[コメント]
「研究」と「教育」の項目において、両群間の差が他の項目よりも大きかった。また両群それぞれの中で、参加者間でのばらつきが見られた。また置かれている環境や立場による違いが考えられるとともに、それらは自身のマインドに大きく左右される部分でもあり、「リサーチマインド、教育マインド」の涵養の重要性が見て取れる。
リサーチと教育のマインドの涵養、非常に大事だと思います!
ご参加頂いた先生方、誠にありがとうございました!