第24回日本病院総合診療医学会学術総会(シンポジウム1)

第24回日本病院総合診療医学会学術総会(シンポジウム1)

病院総合診療専門医を目指す総合診療専門医への期待と提言
座長:多胡雅毅、鋪野紀好
シンポジスト:多胡雅毅、志水太郎、吉野俊平、村山愛、荒川千晶

[企画概要]
2018年度に開始された新専門医制度において、2021年秋に我が国で初の総合診療専門医が誕生した。総合診療を切り開くパイオニアとして大きな期待が寄せられており、日本病院総合診療医学会は新たな総合診療専門医を手厚くサポートするとともにますますの成長を促していく義務がある。2022年度からは、総合診療の新しいサブスペシャリティである病院総合診療専門医、Fellow of Hospital General Medicine(FHGM)の制度を本学会で開始することが決定している。本シンポジウムでは病院総合診療専門医制度の概要を提示し、さらに様々なセッティングで活躍する総合診診医のエキスパートが、それぞれの視点から病院総合診療専門医を目指す総合診療専門医への期待を述べ、目指すべき医師像について提言を行う。さらに総合討論で議論を深める予定である。本企画が新しい総合診療専門医、病院総合診療専門医の指針となり、若手総合診療医のキャリア形成の一助となれば幸いである。

[抄録]
hgm24_シンポジウム1

[セッションを終えて]
本シンポジウムでは新しく誕生した総合診療専門医にキャリアパスを示す目的で、大学、市中、家庭医療、在宅医療という様々な視点から病院総合診療専門医を目指す方々に対する提言を行いました。
総合討論では、セッティングの違いはあるものの、ベースとなる総合診療の視点を忘れず、それぞれに共通している部分を認識し連携しながら成長して頂きたいという結論に達しました。また地域を越えた大学×市中のコラボレーション、在宅医療現場での病院総合診療医への研究指導など、エキサイティングな話題が数多く飛び出し、実りあるセッションとなりました。総合診療領域には、これから総合診療を志す学生、研修医の方々に安心して飛び込んできて頂ける環境がすでに整備されています。我々も多様性のあるたくさんの仲間と、共に学び成長できればと願っています。
登壇者の先生方、ありがとうございました。

本セッションの内容と動画は日経メディカルに掲載されています。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202205/575070.html