第23回日本病院総合診療医学会学術総会(シンポジウム3)

第23回日本病院総合診療医学会学術総会(シンポジウム3)

総合診療医のための研究メンタリング・コーチングスキル by JUGLER
座長:多胡雅毅
シンポジスト:志水太郎、佐々木陽典、鋪野紀好、和足孝之、髙橋宏瑞

[企画概要]
我々が日々実践しているフィールドでの臨床知を、臨床研究によってエビデンスとして示すことは、一医師として、一科学者としての責務である。また我が国の総合診療領域から現場で役立つ良質なエビデンスを多数積み重ねて行くことが、本領域の専門性の確立につながり、ひいては医療技術の向上につながる。我が国の総合診療領域の研究活動は徐々に発展してきているが、その成果はまだ十分ではない。その理由としては総合診療が扱う領域の広さにあると考えられ、我々はこれまでに総合診療の研究分野の分類と体系化を行い報告してきた。また研究成果を上げるためには研究指導体制を構築することが不可欠であり、これまでのJUGLERセッションでも研究メンタリング・コーチングが度々トピックとなっていた。本シンポジウムは、大学での臨床研究の経験が豊富なJUGLER (Japan University General Medicine Leadership and Education Roundtable)が担当する。各メンバーは研究体制構築、メンタリング・コーチングの経験が豊富であり、これまで多数の研究を主導し、また後進の教育にも注力している。セッションはディスカッション形式で進行し、これまでに学会員向けに行った調査結果、研究メンタリングに関する研究論文や書籍などを紹介し、リサーチマインドの涵養に必要な具体的な研究メンタリング・コーチング、研究サポート体制の構築に関する議論と意見交換を行い、最終的に総合診療医のために必要な研究メンタリング・コーチングスキルを提言としてまとめることを目的とする。我々の提言が、総合診療医学領域の指導医の研究指導・教育のモチベーションを上げ、領域のさらなる発展に貢献できれば幸いである。

[資料]
シンポジウム3

[抄録]
hgm23_シンポジウム3

[セッションを終えて]
総合診療×研究メンタリングについて、白熱した素晴らしい議論が展開されました。皆様の豊富な経験から学ぶべきことがたくさんあり、とても勉強になりました。今後、総合診療医学領域で指数関数的に研究者とAchievementを増やしていけるようシステムを構築していければと思います。
企画終了後には、とても爽やかでCreativeな気持ちになりました。さらに延長戦で、領域のことを真剣に語り合うJUGLERメンバーの様子を拝見し、また頑張ろうと決意を新たにしました!皆様、引き続きよろしくお願い致します!

本セッションの内容と動画は日経メディカルに掲載されています。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202110/572255.html