第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(シンポジウム5)

第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(シンポジウム5)

総合診療医学領域の研究 by JUGLER –研究テーマの分類と体系化
座長:多胡雅毅
パネリスト:志水太郎、佐々木陽典、和足孝之、鋪野紀好、髙橋宏瑞

[企画概要]
総合診療医学が医学の学術分野で果たすべき役割は大きいが、本邦での総合診療医の学術活動はまだ十分ではない。米国のホスピタリストに関する報告では、ホスピタリストがその地位を確立するために重要な要素の中に、研究生産性と学術分野としての発展が挙げられている。我が国でも総合診療専門医、新家庭医療専門医、病院総合診療専門医などの新たな制度が開始されているが、その医師像と役割を明確にするためにさらなる学術活動の発展が必要である。総合診療領域では臨床研究を実施することが多いが、その研究テーマには教育や疫学なども含まれており、多岐に渡っている。また研究領域における我が国の総合診療医の役割は明確にされていない。本セッションでは総合診療医の研究テーマを明確にし、分類及び体系化することを目的とする。
事前に我が国の総合診療医が行っている学術活動の現状について検討した研究、文献をレビューし、情報を整理する。また実際に我々が手掛けている研究テーマを列挙する。それらの全ての情報を合わせて、研究テーマを分類する作業を行い体系化したリストを作成する。セッションでは、まずレビューの結果と作成した研究テーマの分類リストを参加者に提示し共有する。その後、テーマとカテゴリー別にディスカッションを行い、研究テーマの分類リストをブラッシュアップし提言としてまとめる。

[資料]
シンポジウム5

[抄録]
JPCA12_シンポジウム5

[セッションを終えて]
我々の調査では総合診療医学領域のテーマは、以下のように分類されました。
・臨床医学
・診断医学
・症候学
・在宅・地域医療
・総合診療教育
・診断エラー
・身体診察学
・病院管理・経営
・組織運営
・デザイン
これらに関する我々の研究論文を紹介し、今後どのように総合診療医学領域全体のアカデミック活動を発展させていくべきかについてディスカッションしました。またフロアからも多くの質問を頂き、実りあるセッションになりました。ご登壇・ご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。

リストはこちら↓
シンポジウム5_論文紹介リスト

本セッションの概要については日経メディカルに掲載されています。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202109/572073.html